と言われますが、それは本当なんでしょうか?
今回は、包茎が原因となる「臭い」と「病気」について詳しく解説をします。
ニオイは恥垢(ちこう)が原因だった!
人間の体というのはペニスに限りませんが、皮脂腺から汗など分泌物が出ます。
またペニスの場合は、尿や精液などの残りが亀頭の周りに付着したりします。
それらが時間とともに固まり「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢になります。
この恥垢が臭いや病気の元になりますが、包茎の場合、その構造上剥けている人よりも溜まりやすくなります。
剥けていれば、たとえ恥垢ができても自然と取れたりしますが、包茎だと皮で囲まれてしまいますので、ずっと溜まったままになります。
すると、恥垢の量が増え、臭いが発生しやすくなるわけです。
しかも、皮でカバーされていて湿気がある環境ですので、ジメジメしていて、臭いがより強くなります。
ニオイを出さないためにできること
ですので、この恥垢を溜めないためにも、包茎の場合は極力清潔しておくことが大事です。
特に夏場は汗などの分泌物が多く出ますし、臭いもこもりやすいので、毎日お風呂に入って、しっかり垢を落としてください。
洗っていても、状況によっては下記記事のようにニオイが発生しますので、気をつけましょう。
また、できればおしっこしたときも、ちゃんと皮を剥いてカリの下など汚れのたまりやすい部分は清潔しておいた方がいいです。
なお、真性包茎の場合、この恥垢を洗い落とせないため、臭いがかなりキツクなります。
現在20才の人は、20年間皮の中を洗えておらず、垢がたまったままの状態ですから、想像しただけでも、すごい状況だということがわかると思います。
包茎だとどんな病気になるの?
当然ですがこの恥垢を放っておくと、性病だけでなく、様々な病気にかかりやすくなります。
包茎が原因で起こりうる病気を紹介していきます。
亀頭包皮炎
皮の中で、細菌などが繁殖して炎症を起こした状態。
赤くなったり、腫れたりして、包茎の人に多い病気です。
尿道炎
各種細菌が尿道内で繁殖し、炎症を起こした状態。
細菌にもよるが、痛みがあり、膿が出たりします。
ちなみに尿道炎は原因菌によって、2種類に分かれます。
淋病(淋菌性尿道炎) | 淋菌が原因の尿道炎。 |
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非淋菌性尿道炎 | 淋菌以外の細菌が原因の尿道炎。 |
こちらも細菌が繁殖しやすい環境だとなりやすい病気で、包茎だとなりやすいと言われています。
ちなみにリョータローがはじめてかかった性病も非淋菌性尿道炎です。
子宮ガン(子宮頸ガン、子宮体ガン)
女性の子宮にできるガン。
一時期、包茎だとパートナーが子宮ガンになりやすいと盛んに言われていましたが、これに関しては、現在科学的根拠が薄いです。
包茎手術を行う病院の宣伝文句とも言われています。
理由は、子宮ガンの原因が恥垢ではなく、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの16、18型ということがわかったからです。
なので、包茎や恥垢が子宮ガンの直接の原因ということはありません。
ただ、包茎自体は構造上、細菌を繁殖させやすく、ヒトパピローマウイルス(HPV)の温床になる可能性はあります。
つまり、包茎が子宮ガンの直接の原因にはなりませんが、間接的な原因にはなり得ますので、その点は注意が必要です。
陰茎ガン
これも病院で宣伝文句としてよく言われていますが、確証はなく、包茎が陰茎ガンを引き起こしているのかはハッキリわかっていません。
ただ、陰茎ガン患者に包茎の人が多いというデータは出ていますので、現在因果関係が証明されていないだけで、何かしらの関連性はあるのかもしれません。
しかしながら、陰茎ガン自体はガンの中でも、きわめて発症数の少ないガンで、男性ガン患者の中でも、1%未満と言われています。
ですので、過剰に病院の脅し文句にビビる必要はないでしょう。
尖圭コンジローマ
性器のあたりにイボができます。
痛みなどはなく、イボが目立つようでなければ自覚症状ができにくい病気です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因です。
子宮ガンの原因もヒトパピローマウイルス(HPV)ですが、あちらは16、18型で悪性タイプ、尖圭コンジローマの場合は6、11型で良性タイプです。
ですので、ガンになったり、死亡したりすることはありません。
再発性が高い病気(3ヶ月以内に30%と言われる)で、包茎などヒトパピローマウイルスが繁殖しやすい環境だと、さらに再発率があがります。
フォアダイス
フォアダイスは性病ではないのですが、性器に出る症状で性病と間違われやすいので、こちらで紹介しておきます。
尖圭コンジローマのように性器にイボができますが、皮膚内の脂肪分が表面に出てきたもので、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のものではありません。
要するに性器にできたニキビみたいもので、基本的に治療の必要性はありません。
ただ、見た目的に気になる場合は、病院などで取り除く手術を受けることは可能です。