前回、前々回と、「過敏性早漏」、「心因性早漏」の記事を書いてきましたが、いよいよ今回が最後の「衰弱性早漏」の原因とその治療法の記事になります。
- その場でできる一時的に衰弱性早漏を長持ちさせる方法
- 衰弱性早漏を元から改善させる方法
- 衰弱性早漏になってしまう原因
- チェックリスト診断で、自分が衰弱性早漏かどうか
がわかります。
そもそも早漏には、
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過敏性早漏
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心因性早漏
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衰弱性早漏
の3つのタイプがあります。
それぞれの違いについては、下記のページを参考にしてください。
今回も衰弱性早漏の治療法の前に、そのメカニズムや衰弱性早漏になる原因の説明から入ります。
メカニズムや原因が分かっていると、治療法の説明も理解しやすいので、まずは説明をさせていただきます。
という方は、こちらのリンクから治療法をご覧ください。
fa-arrow-circle-right 衰弱性早漏を治す方法
なぜ衰弱性早漏になってしまうのか? その仕組みと原因
「衰弱性早漏」とは、射精をコントロールする筋肉が弱くなって、射精を我慢できずイッてしまう早漏のことです。
男性が射精をするときは、「射精管閉鎖筋」という筋肉を使いますが、この筋肉が弱っていると、我慢したいときに我慢できず、射精をしてしまいます。
筋肉が弱くなって起こる症状ですので、過敏性早漏とは違い、中年など年配の方に多いタイプの早漏です。
年を取ると、尿漏れをしてしまう人もいると思いますが、それと同じで筋肉が弱っていて、出そうなものを止めることができないわけです。
また、射精をするための筋肉が弱っているため、射精に勢いがなく、ダラダラと垂れるように精子が出るのも衰弱性早漏の特徴です。
さらに、勃起したときに血液をペニス内に閉じ込めておく筋力も弱っているので、中折れやEDなどの症状も起こりやすいタイプです。
あなたは「衰弱性早漏」!?該当するかが分かるチェックリスト
自分が衰弱性早漏に該当するかどうかは、下記のチェックリストで診断してみてください。
該当する項目に「〇」をつけて、最後にその数を数えてください。
40歳以上である | |
早漏用コンドームや塗り薬を使っても、早漏が改善されない | |
射精に勢いがなく、ダラダラ垂れるように精子が出る | |
中折れ、ED気味である |
「〇」が1~2個の人は、やや衰弱性早漏の傾向があります。
「〇」が0個の人は、衰弱性早漏の可能性は低いです。
※あくまで簡易的な診断ですので、参考の一つとしてご覧ください。
「〇」が0個なのに早漏という人は、「過敏性早漏」「心因性早漏」など、他の原因が考えられます。
下記のページを参考に、自分のタイプをチェックしてみてください。
衰弱性早漏を治す方法(一時的対策)
ここから、衰弱性早漏を治す方法を紹介していきますが、方法は2つあります。
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その場ですぐに効果が見込める一時的な対策
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時間と手間はかかるけど、体質自体を変える抜本的な対策
まずは、前者の一時的な対策から説明をします。
筋肉そのものを鍛えるのではなく、セックスの際、筋肉にうまく力が入るように工夫をする方法です。
力を入れやすい体位を利用する
人によってイキやすい体位、イキにくい体位というのがあります。
視覚的な違いや、ピストンのしやすさなどの差もありますが、射精を我慢する筋肉の使いやすさ、というのもあります。
つまり、射精をおさえる筋肉に力を入れやすい体位、入れにくい体位ということです。
「重いものを持つときに力を入れやすい体勢、力が入りにくい体勢があると思いますが、それと同じですね」。
先ほど案内した「射精管閉鎖筋」の他、このあと説明をする「PC筋」など、射精をコントロールする筋肉はいくつかありますが、体位によってその筋肉の力の入れやすさは変わってきます。
「自分はどの体位が1番我慢できるのか」を見極めて、その体位を中心にセックスをすることが大事です。
ちなみにリョータローは、正常位よりも騎乗位の体勢の方がイキにくいです。
仰向けの状態だと、力が入りやすく、割合我慢ができるんですよね。
あくまで『同じ刺激なら、騎乗位の方が我慢しやすい』というかんじですね(後述しますが、相手の女の子によっても変わります)。」
ペニスに刺激を受けやすい体位やピストンしやすい体位を避けるのは「過敏性早漏」に有効ですし、自分が視覚的に興奮しやすい体位を避けるのは「心因性早漏」に有効です。
ただ、衰弱性早漏の場合は、射精を抑える筋力が弱っているので、我慢しやすい体位を見つけることはとくに有効です。
メリット
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お金がかからない
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手間もかからず、すぐに実践できる
デメリット
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自分や彼女が好きな体位でセックスができない
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他の体位では、結局すぐにイッてしまう
衰弱性早漏を治す方法(抜本的対策)
次に紹介するのは、抜本的に衰弱性早漏を治す方法です。
お伝えしているとおり、衰弱性早漏は射精をコントロールする筋力が弱っているため起こる現象です。
その射精をコントロールする筋肉をしっかり鍛えて、常にコントロールできるようになることがポイントです。
PC筋を鍛える
射精をコントロールする筋肉というのは、いろいろあります。
腹筋や太ももの筋肉なども、しっかり鍛えることで、ある程度効果があると言われています。
そして、その中でとくに衰弱性早漏に有効とされているのが、「PC筋」と呼ばれる筋肉です。
これは、骨盤底筋(こつばんていきん)という筋肉のことで、英語で「Pubo Coccygeus muscle」と呼ばれます。
尿道と肛門をしめる役割をする筋肉で、性器から肛門のあたりに分布している筋肉です。
このPC筋を鍛えることで、セックスの際、イキそうになっても我慢することができるようになります。
それでは、具体的なPC筋のトレーニング方法を紹介します。
1. 仁王立ちの状態で、ゆっくりと肛門を締めるように力を入れる
2. 1番肛門が閉まった状態で、5秒間維持する
3. 力を抜き肛門を緩め、5秒間リラックスする
4. 1~3の手順を1回として、10回繰り返す
以上がPC筋のトレーニング方法です。
これを1日、2~3セット行ってください。
筋肉痛になる場合もあるので、はじめは少なく、徐々にトレーニング量を増やして、筋肉をつけていくようにしてください。
上記のトレーニングの他にも、下記のトレーニングも射精をコントロールする筋肉を鍛えるのに有効です。
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スクワットをする
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腹筋を鍛える
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おしっこをする際、途中で止めたり出したりを繰り返す
地道なトレーニングが苦手という人は、サポート器具なども活用しながら、やってみてるといいですね。
どういう形であれ、トレーニングは続けることが大事なので、自分なりに飽きが来ないように工夫しましょう。
メリット
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お金がかからない
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しっかり鍛え続ければ、効果も持続される
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どんな体位でも、効果がある
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中折れやED対策にもなる
デメリット
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筋トレなので、効果が出るまで続けなければならない
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効果が出ても、トレーニングを続けないと、やがて早漏に戻ってしまう
リョータローが実践してみたこと
今回紹介した、
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力を入れやすい体位をする
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PC筋を鍛える
は、どちらもリョータローが実践したことがある方法です。
1. 力を入れやすい体位をする
体位については、若いときから無意識にやっていました。
自分なりに、「この体勢だとイキやすい」、 「この体勢だとイキにくい」など意識して体位を選ぶようにしていました。
ただ体位については、単に力を入れて我慢しやすいというだけではなく、
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視覚的に興奮しやすい体位
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奥までしっかり挿入ができて、刺激がペニスに伝わりやすい体位
など、複数の条件が絡むため、どれが1番いいというのが決め難かったです。
また、エッチをする女の子によっても、もちやすい体位ともちにくい体位がありました。
ある女の子の場合は、騎乗位だと比較的我慢できたのに、別の女の子と騎乗位をしたら速攻で終わってしまったこともありました。
おそらく相手の膣と自分のペニスの当たり具合がよかったからだと思います。
また、早かった女の子は巨乳で、騎乗位だと胸の揺れがよく見えて、視覚的な興奮が強かったのも影響したと思います。
ですので、力を入れやすい体位を選ぶことは大事ですが、相手の女の子など条件によって変わってくるので、その都度自分にとって1番我慢できる体位を見極めることが大事だと思います。
2. PC筋を鍛える
PC筋を鍛える方法は、ネットで知ったときにいち早く実践しました。
本当に1日何セットもやりましたし、トイレに行ったときに、おしっこを止めたり出したりの繰り返しをしたりもしました。
こちらも多少は効果があったような気がしますが、正直、包茎手術や早漏用のコンドームに比べると、効果はそれほど実感できませんでした。
おそらくリョータローの場合は、年齢も若かったですし、衰弱性早漏ではなかったからだと思います。
どちらかというと、過敏性早漏や心因性早漏の方が強かったのだと考えられます。
衰弱性早漏についてのまとめ
以上が衰弱性早漏の治し方になります。
衰弱性早漏は、いわゆる老化現象なので、治しにくいタイプと言われています。
ただ、それでも実践しないよりはマシですし、老化は進みますので、対策をしておかないともっと早漏になる可能性があります。
また、PC筋を鍛えるトレーニングは、中折れやED防止にもなるので、常日頃からやっておいて損はありません。
過敏性早漏を改善させる方法一覧
今回紹介した改善法と、グッズをまとめておきます。
力を入れやすい体位を利用する
射精を我慢する筋肉に力を入れやすい体位を見つける。
ただし、視覚的な影響やペニスに刺激が受けやすい体位など、総合的に自分が我慢しやすい体位を見つけることが重要。
PC筋を鍛える
日頃からPC筋のトレーニングやスクワットなどで、射精を我慢する筋肉を鍛える。